畑仕事で見つけたキツネノマゴの花 … 自然観察・WanderVogel2015/10/11

キツネノマゴ
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遅ればせながら、ダイコンとカブの種蒔きをし、先日はネギ(九条ネギ)の植え替えを終らせ、雑草だらけだったところが徐々に元の畑らしくなってきました。

先日(10/01)書いたように、畑の周りのツル性の植物はみな種子を付けていて、畑奥のクヌギやアラカシ、コナラの木々にもたくさんのドングリが育ってきています。
この季節、花の姿を見ることがあまりない山上の畑周辺ですが、足元にはちゃんと花を付けている草花がありました。
そんななかのひとつが、キツネノマゴ(キツネノマゴ科)です。

キツネノマゴ(狐の孫)、変わった名前です。
でも、そのへんの野山を足元にちょっと注意しながら歩いてみると、案外普通に見かけることが出来る一年草です。
淡いピンク色の花自体は直径1cmにも満たない小さな花ですが、花の付いている「穂」状の花穂のほうは目立ちます。

唇形の花びらの中を良く観察すると、きれいな白い星型の模様が見えます。
変わった名前の由来は、この花穂の形がキツネの尻尾に似ているからだと言われたりしますが、どうなんでしょうか?
確かにそう見えなくもないですが、、、


そういえば、草花には「キツネ」と名の付くものが多くあります。
知られたところでは、キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)、キツネノボタンやケキツネノボタン(キンポウゲ科)、キツネアザミ(キク科)、キツネノテブクロ(ゴマノハグサ科)などがあります。

また、別名でキツネノチャブクロ(狐の茶袋)なんて呼ばれるものもありますが、これなどは、コミカンソウやゴンズイ、ムラサキケマン、ホコリタケ、ツチグリなどがみなこの別名で呼ばれているのだそうで、こうなると何が何やら ちょいとややこしいです。

キノコの仲間でも、キツネノエフデ(狐の絵筆)と呼ばれるスッポンタケの一種がありますが、これなどは姿かたちが言い得て妙で、見ると納得させられます。

自然観察は別に深い森や高い山に行かなくても、普段歩く道の足元からでも十分に楽しめるものですねぇ。

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