世の中がまだおおらかだった時代のお話し … WanderVogel2012/03/20

GOVT GANJA SHOP 1980
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土漠(シルクロード)の建築を見て回ろう! と意気込んで日本を飛び出したのは、大学3年が終わった頃でした。

大学を1年間休学して、1979年の初夏に片道切符で一人 ヨーロッパに渡り、トルコからイラン革命まっただ中のイランを抜けて、ソビエト軍が南下して来たアフガニスタンから命からがら抜け出して、パキスタンを経てやっとインドに着いたのが、出発してから半年ちょっと経った1980年の2月頃だったでしょうか。
(3月末までには帰国して、復学手続きを取らなければ… と、急いで自分で立てた予定地を巡っていました。)

インドの街なかではビール1本買うのにもパスポート持参で、(大きな街でも数件しか無い)Liquor Shopの鉄格子の奥に座っている怖い役人のきびしいチェックを経てやっと買うことが出来る、そういう時代でした。

逆に町角には左上のような看板がそこここに目につきました。
(今はさすがにこれはないでしょうが)
インド国内では(外国人でも)自由にお酒が飲めない代わりに、あちこちに「GOVT.GANJA & BHANGA.SHOP」というのがありました。

直訳すると「政府公認 マリファナ(ハシシ)直売所」という意味です。
店の中に入ると、お兄さんが分銅ハカリで葉っぱを計りながら量り売りをしています。

なんともおおらかな時代でした。


もちろん私は建築を見るために、毎日忙しく歩き回っていましたので、こういった類いのものにはいっさい手を出したことはありませんよ。
ホントに。

・・・不定期に つづく

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