森林探訪の下見2・大雄山最乗寺の天狗 … インストラクター・WanderVogel2015/09/21

大天狗の像
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「大雄山最乗寺・苔むす樹齢500年のスギ巨木林を訪ねて」と題して行なわれる秋の森林探訪、下見2

了庵慧明禅師が開山した曹洞宗の名刹「最乗寺」のご本尊は釈迦牟尼仏なのですが、このお寺で一番目立っているのは「天狗様」です。
「道了尊(道了大薩捶)」という修験道の行者が天狗の正体です。
写真は、354段の石段を持つ奥の院へと登る階段脇に立っている「大天狗」像です。階段を挟んで左側には、小天狗「烏天狗」の像が参拝者を睨んでいます。
また、境内には大小さまざまな天狗の「下駄」が紅く塗られて祀られています。

道了大薩捶は師匠の了庵禅師が最乗寺を建立することを聞き、天狗の姿を借りて駆けつけてきて、その神通力をもって寺の建設を手伝ったと伝えられています。
了庵師匠が亡くなった後は、天狗の姿に化身して山中に飛び去ったと言われています。この森のどこかに今も隠れ住んでいるのかもしれません。

山伏姿をしたいかめしい大天狗は、手に立派な羽団扇を持っています。
大天狗・小天狗のご利益は、山中を飛び回ることから健脚になるとか、火伏(防火)の神様として知られています。

火伏せの神様ということで、江戸時代「町火消し」の守り神とされていたようです。
神奈川県はもちろん、東京の「鳶」職組合による寄進や参拝が多く、何枚もの寄進者の額が境内にズラッと並んでいます。

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