山の自然素材を使って作るアート(ミドリハコベ) … Nature Art・Workshop2021/09/11

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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:ミドリハコベ
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」

ミドリハコベ(Stellaria neglecta):ナデシコ科ハコベ属の越年草。
(画面上ではコハコベとしているが、ミドリハコベが正しい)
ドライフラワー化した後もしばらくは茎の緑色は長持ちする。時間が経てば全体的に枯れ色となるが、その色合いもなかなかシックで良い。
花(果実)の付いた部分だけ無柄の小葉のみ残して、他の大きめの葉は取ってしまっている。分岐した枝の付き具合を見ながら、画面上にレイアウトするのが作品づくりのキモとなる。
どこででも見かける何げない雑草のような扱いの草本だが、こうしてレイアウトしてみると、繊細でなかなかシャレていて僕の好きな題材のひとつだ。


ミドリハコベ(緑繁縷)、またはコハコベ(小繁縷):
花期は3~9月。白色の花弁を5枚だが各花弁は2深裂して10枚にみえる。ミドリハコベの雄しべは4~10個。コハコベの雄しべは1~7本。ともに花柱は3個。ミドリハコベは高さ15~50 cmで立ち上がる感じで生えていて、茎は緑色をしているが、類似種のコハコベは横に這う感じであることが多く、茎はふつう暗紫色を帯びる。
ミドリハコベの種子には、とがった突起があるが、コハコベの種子は突起は低くてとがらない、という違いがあるが、ルーペで見ないと確認出来ない。
この標本の場合は、ミドリハコベだと思われる。
良く似たウシハコベは花柱が5本あるので判別は容易だ。

ユーラシア原産で、農耕に伴って世界中に広まったとされ、北アメリカやヨーロッパでは庭草として一般的な植物。日本では史前帰化(しぜんきか)植物として扱われる。
単にハコベとしたときには、このミドリハコベのことを指すようだ。または、コハコベとミドリハコベを併せて単にハコベと呼ぶ場合も多い。
春の七草の「はこべら」はおそらく本種ではないかと言われている。春の七草の一つとして古くから親しまれていて、食用にされる。

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