信越トレイルのインタビューブック 他 … 登山・WanderVogel2014/03/15

信越トレイル
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日本のロングトレイル、特に長野県と新潟県の県境近くにある、全長80kmにもおよぶ信越トレイルには以前より興味がありました。
信越トレイルとは長野県信濃町の斑尾山から、ほぼ千曲川(信濃川)の北側に沿って新潟県の津南町付近まで延びる、日本では最初で最長の、といえるようなトレッキングルートです。

先日、横浜駅東口近くにあるカモシカスポーツに行ったおりに数冊の本を買って来ました。その中の1冊が、信越トレイルづくりに尽力された加藤則芳氏の熱い思いと彼の人生をまとめたインタビューブックでした。

ロングトレイルの構想から組織の立上げ、運営上の苦労話やトレイル上の魅力、将来の展望など読み易くまとめられています。(トレイル自体のコース紹介や解説本ではありません)
民宿やペンションなどの民間の宿泊施設に泊まるしか無かったトレイルルート上に、2012年からはバックパッカー用のテントサイトもトレイル上に整備されたということで、テント泊による縦走も可能になり、トレイルの魅力(選択肢)がより増したと言えますね。

もっとも、地元の民宿に泊まる魅力のひとつには、地元の食材で作った田舎料理を食べられるということがありますから、どちらに魅力を感じるかは意見の分かれるところではあります。
地元の山で取れる山菜やキノコ、意外と近い日本海の魚介類、それに山里のジビエが加われば、テント泊よりも僕には断然そちらの方が魅力だなぁ!

将来は県境を超えて、新潟県側(津南町・十日町市方面)にもトレイルを延ばし、斑尾山から苗場山までの長いトレイルを構築したい、ということも書いてあったが、そうなると登山や温泉の魅力も加わりもっと魅力的になりますね。


本の文中にもあるように、ピークハントを目指さない山登り・山歩きの姿があっても僕も良いと思います。
昔の行商道や山や峠に刻まれた古い街道を歩くのはとても楽しいことです。

山道に刻まれた古い街道を歩くことは、山の景色の美しさに触れるということだけでなく、つなぐ地域間の文化的つながりや経済的な結びつき、また今まで気が付かなかった山向こうの村同士/国同士の関係性などを知ることが出来き、歴史好きにも興味深いトレッキングになります。


僕が何度も訪れているネパールやチベット、ラダックなどのトレッキングルートなども、まさしくそういった「いにしえの隊商道」「行商の道」を辿って歩くロングトレイルなのです。

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