追浜の街路樹・アオギリの花が咲いていた … 自然観察・WanderVogel2017/07/09

アオギリの花
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追浜に雷神社(いかづちじんじゃ)という古い神社があり、今日は祭礼が行われていた。

鳥居前の歩道橋を渡っていて何げなく街路樹に目を移すと、ちょうど目の高さにアオギリの雌花が目に飛び込んできた。

枝先に小さな花がまとまってびっしりと付き、クマバチが盛んに蜜を吸っているのが見えた。

アオギリ(青桐)は「桐」という名が付けられているが、葉っぱが桐の葉に似ているというだけで、科も違うし全く関係のない種類の木だ。
葉っぱが桐に似た、幹の青い木、ということで名付けられたということで、青い幹でも光合成を行なうのだ、と図鑑には書かれている。
わりと大きめの葉っぱなので、葉だけでも十分に光合成が賄えるようにも思うのだが,幹でも必要なのだろうか?

確かに木自体の成長は早くて、街路樹に成っている樹木を見ていると、またたく間に大木化していくように感じる。
街路樹なので,秋になるとけっこう乱暴に剪定されてかわいそうなほど丸裸にされた姿を見るのだが、春先になるといっせいに新芽が出て、一気に成長していく。
英語ではチャイニーズ・パラソル・ツリーと呼ばれているとか。まぁ、パラソルになるほどは葉っぱは大きくはないが、、、

アオイ科(APG Ⅲ分類)アオギリ属の落葉高木で、中国南部から台湾・沖縄にかけてが原産と言われているが、横浜では街路樹としてあちこちの道路脇によく植えられている。
雌雄同株で、花弁のない雄花と雌花がひとつの大きな花序に混生する。
上記の写真のうち、紅色が入っている花が雌花、クリーム色一色の花の方が雄花ということか。確かに雌花の方には膨らみ(子房)のようなものが見える。
秋になると、舟形のユニークな種子をたくさんつけるので、花よりもそちらのほうが印象的だ。

雄花の方から咲き始めるということで、青桐の木の下には大量の雄花の残骸が散らばっていた。

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