やどりき水源林の寄沢沿いで見かけたホツツジ … 自然観察・WanderVogel2017/09/29

ホツツジ
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今月初めに歩いたやどりき水源林。寄沢沿いで見かけた名前のわからなかった樹木。

はじめ見た時、恥ずかしいことにこの木が何なのかまったく解らなかった。
森林インストラクターの会の会員同士のメールのやり取りで、これがホツツジという木だというのを教えてもらい、2週間ぶりにスッキリした。

調べてみると、ホツツジはツツジ科ホツツジ属の落葉低木で、日本全土の里山や山野で普通に見られる樹木である、と書かれていた。
ということは、山野を歩いている時に今までもあちこちで目には入っていたのだろう。でも、花が咲いていなかったりすると、あまり目立たない存在であったのかもしれない。
名前の由来は、花が穂状に付く様子から、ホツツジ・穂躑躅という名がついたとあった。

全株が有毒で、特に葉っぱには強い毒があり、中毒症状はシャクナゲやアセビ、レンゲツツジなどと同じように吐き気、頭痛、発汗、酩酊昏睡、痙攣(けいれん)などを引き起こすとあった。
昔は、ホツツジの葉を便槽に入れて蛆(うじ)殺しに用いられたようなので、けっこう強い毒性があるということだ。

そんなこととはつゆ知らず、写真を撮る際に葉っぱにベタベタ触っていたのが今考えるとちょっと不注意だったな。


こんな感じで山の中を歩いていると、名前の解らない樹木や草花がけっこうあるものだ。
自宅に帰って来て撮ってきた写真を見直し、ひとつひとつ同定していくのだが、必ずひとつふたつ名前のわからないものが出てくる。
名前が解らないというのはなにやらモヤモヤと気持ちの悪いもので、それがずっと気になって頭の片隅に「澱・おり」のように残される。
何かの折りにその疑問が溶けると、サーッと霧が晴れる感じで何とも気持ちが良い。

ちょっとした低山でも、自然の中には膨大な種類の生物(植物、菌類、昆虫、動物など)がひしめき合っている。そのすべてを知ることはとうてい出来ないのだが、少しでも好奇心が埋められていくと、まるでパズルが解けたような気分でスッキリとした気持ちの良さを感じる。

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