玄倉川は沢登りのメッカでもあるんです … 自然観察・WanderVogel2015/02/18

玄倉川カヤノキ棚沢出合
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西丹沢・玄倉川はよく知られているように、東西丹沢を代表する「沢登り」のメッカでもあります。

有名なところでは、バックウォーターから上流すぐのところで玄倉川本流と分岐する小川谷の上流域中沢の小川谷廊下、玄倉川に注ぎ込む各支流の女郎小屋沢、モチコシ沢、同角沢、そしてユーシンロッヂ奥で合流するユーシン沢、石小屋沢など、ちょっと拾い出してみても、玄倉川水系のほとんどの沢が沢登りのゲレンデとして名の知られた沢が並んでいます。

しかも難ルートが多く、遡行テクニックはもちろん、ザイルやロッククライミング用の登坂用具が必ず必要なほど、難しくて楽しい「沢」がひしめいていて、多くの沢登ファンを集めています。

支流部だけでなく玄倉川本谷を遡行する沢登り(沢歩き?沢泳ぎ?)の人もいますので、こうなると玄倉川流域のどこでもが沢を楽しむ舞台になります。

そのへんが穏やかな世附川水系の渓相とは少し違うところですね。
それだけ玄倉川の本/支流の渓相がダイナミックで、沢登り・沢歩きにはうってつけの魅力を持っているということなんです。


巨岩が積み重なって出来た何段もの滝や、高い壁のような一枚岩の滝が次々に現れる独特の渓相が魅力の玄倉川にあって、写真のような光景に行き当たると僕などはホッとしてしまうのです。
この先、この垂直の岩肌を廻り込んだ先には、いったいどんな光景が広がっているのだろう、とちょっとワクワクする気持ちにもなります。

写真はカヤノキ(茅ノ木)棚沢の出合い付近のもので、この沢を詰めて行くと鍋割峠と雨山峠の間にある痩せた尾根上の「茅ノ木棚沢の頭」に突き上げます。
上部はかなりザレています。茅ノ木棚沢の頭から見下ろすと、とても降りられそうにも登れそうにも思えません。

玄倉川にも渓流釣りで入る人は多いと思いますが、僕にはやはり世附川上流部のやさしい渓相の方がのんびりとフライフィッシングが楽しめます。

ただし、そこにたどり着くまでの道程は、林道が完全崩落している分だけ玄倉川よりも危険度は高いのですが。

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