相模川の河原に広がるキササゲの奇妙な群落 … 自然観察・森林インストラクター2017/01/09

相模川の河原のキササゲ
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相模川中流域の神澤河原に広がるキササゲの奇妙な群落。

周りには、キササゲと並んで同じく外来種のハリエンジュ(ニセアカシア)も群落を作っていました。
キササゲ(ノウゼンカズラ科キササゲ属)は、中国原産の高木、ハリエンジュ(マメ科ハリエンジュ属)は、北米原産の高木。

ハリエンジュも昨日書いたように、法面保護や緑化対策のために崩落斜面や道路斜面に盛んに植えられたが、今では厄介者。
いっぽうキササゲは外来種とは言え、古くから野生化し育てられている落葉高木で、漢方薬や生薬として利用されてきた有用植物。

冬の時期、すっかり葉を落とし枯れ枝のような姿の枝先から、いくつもぶら下がっているのはキササゲのサヤ(種子)。
サヤ(種子)はマメ科のような形状をしているが、中には「豆」ではなく毛の生えた扁平な「種子」がたくさん詰まっている。
長さが40cm以上にもなる長いサヤは乾燥すると半分に割れ、中からいっせいに種子が飛び出して、川風に乗って遠くに運ばれていく。

サヤの形状は、ぜんぜん種類は違うのだが、テイカカズラのサヤ(種子)に似ている。

こんなに群生している姿を今まで見ることがなかったので、とても奇妙で不思議な光景でした。

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