古建築再生の大工道具たち … 邸園/文化財保全・ヘリテージマネージャー2012/08/05

古建築再生の道具たち
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邸園(歴史的建築物)保全活用推進活動の専門講座:文化財級の木造/木工部分の補修について。

明治から昭和初期に造られた和館・洋館の古建築修復で使用する大工道具たち、のほんの一例を持ってきてもらって、実例を元にレクチャー/ディスカッション。
(建具や木工、石工、塗り壁、屋根などについてはこれとはまた別にそれぞれ専門の棟梁がいて、その職種ごとに特殊な道具を使用して、修復・保全にあたります。)

これらは残念なことに、現在の(住宅を含めて)建設現場ではあまり使用されない道具になってしまっています。
今の木造建築物の造り方は、ほとんどが工場で材料を刻み製作されたプレカット部材を現場に運び込んで、図面に合わせて組立てるという形式ですので、こういった本来 大工さんが使っていた道具などは現場では逆にまったく見られなくなっています。

古い建築物を直す時にだけ、昔の造りかたにならって修復する必要があるために、こういった道具類が必要になってくるというわけです。
そういわれると何だか本末転倒と言うか、さびしい気持ちになります。

・・・定期的に つづく

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