台風の強風で落ちた街路樹の種子たち … 自然観察・WanderVogel ― 2017/10/23
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昨夜の未明から明け方にかけて、ちょうど横浜市上空を通過した今回の台風。
街路樹もそうとう揺さぶられたのだろうな。
駅までの道すがらきょろきょろ観察しながら歩いていると、歩道のあちこちに街路樹の種子がコロコロと転がっていた。
このあたりの国道16号の街路樹は、アオギリ、モミジバフウ、ユリノキ、プラタナス(モミジバスズカケノキ)などが多いのだが,写真は左側がユリノキの種子と黄葉した葉っぱ、右がアオギリの種子だ。
アオギリの種子は以前blogにも書いたことがあるが、ユリノキについてはなかなか花を見る機会も少ないし、こうして種子(まだ青いので、種子と呼ぶには早過ぎるのだが、、)を見る機会もあまりない。
ユリノキの花は高いところに上向きに咲くのでなかなか下からでは見えにくいと言うことがある。英語でチューリップツリー(American tulip tree)と言われるように、チューリップに良く似た花を付ける。
種子たちは昨夜の台風で揺さぶられて、枝からもぎ取られて落ちてきたのだろう。
駅へと急ぎ足早に歩く人の中で、僕だけが樹上と地面を交互に見ながら落ちて散らばっている種子をせっせと拾い集めているので、さぞかし変人と思われたに違いない。
以前のアオギリのblog1:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2017/07/31/
以前のアオギリのblog2:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2016/09/08/
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昨夜の未明から明け方にかけて、ちょうど横浜市上空を通過した今回の台風。
街路樹もそうとう揺さぶられたのだろうな。
駅までの道すがらきょろきょろ観察しながら歩いていると、歩道のあちこちに街路樹の種子がコロコロと転がっていた。
このあたりの国道16号の街路樹は、アオギリ、モミジバフウ、ユリノキ、プラタナス(モミジバスズカケノキ)などが多いのだが,写真は左側がユリノキの種子と黄葉した葉っぱ、右がアオギリの種子だ。
アオギリの種子は以前blogにも書いたことがあるが、ユリノキについてはなかなか花を見る機会も少ないし、こうして種子(まだ青いので、種子と呼ぶには早過ぎるのだが、、)を見る機会もあまりない。
ユリノキの花は高いところに上向きに咲くのでなかなか下からでは見えにくいと言うことがある。英語でチューリップツリー(American tulip tree)と言われるように、チューリップに良く似た花を付ける。
種子たちは昨夜の台風で揺さぶられて、枝からもぎ取られて落ちてきたのだろう。
駅へと急ぎ足早に歩く人の中で、僕だけが樹上と地面を交互に見ながら落ちて散らばっている種子をせっせと拾い集めているので、さぞかし変人と思われたに違いない。
以前のアオギリのblog1:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2017/07/31/
以前のアオギリのblog2:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2016/09/08/
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台風一過、山上の畑の様子を偵察してきた … 畑作業・WanderVogel ― 2017/10/24
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今日の朝方、時間を作って山上の畑に出掛けてきた。
台風の後の状況がとても気になっていたので、本当は昨日中に見回りに行きたかったのだが、時間が取れず今日になってしまった。
山上にある畑は風の影響を受けやすく、強風が吹き抜けることがままあるので心配していたが、大きな被害は無くとりあえずホッとした。
ただ、雨の後には必ずと言っていいほど芝のような雑草が一気に伸びてきて、これがまったく始末に困るのだ。
雑草を一株ずつ手で抜くのも手間が掛かる過ぎるので、これから寒くなってくれば自然と枯れてしまうだろうからと、しばらく放置することにした。
まずは、強風でブロッコリーの苗が何本か倒れかけていたので、支柱を立て直して紐で結び直してやった。
ダイコンとカブも再度間引きをして、伸びてきたダイコンの土寄せもしてきた。
もう収穫も終わりかだと思っていたシシトウが思いがけずけっこう出来ていたので、これも収穫。
一気に寒くなったせいで畑の周りには花が見られなくなってきたが、キク科のノコンギクやオニタビラコ、ノハラアザミなどがかろうじて咲いていた。
セイタカアワダチソウの小さな花にはアブやチャバネセセリが留まり、盛んに蜜を吸っている。チャバネセセリの頭や背中にはたくさんの花粉が付着していた。
果実を付けた樹木や草も多く、ミカンやユズ、カキ、キンカンなど栽培しているものの他にも、クヌギ、コナラ、マユミ、マメガキ、サルトリイバラ、カラスウリ、キヅタ、ヤマハゼ、など自然の果実・種子も見られた。
ヤマノイモのムカゴは一昨日の台風の風で地面に落ちてしまっているものが多く、ムカゴ採りならぬムカゴ拾いになってしまった。
帰りがけに、寒さで動きが鈍くなった大きなヒキガエルと小さなアオダイショウを見つけた。
すでに両者ともに冬眠の準備に入っているのか、急いで逃げる様子も無く、動きがとてもスローモーで笑えた。
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今日の朝方、時間を作って山上の畑に出掛けてきた。
台風の後の状況がとても気になっていたので、本当は昨日中に見回りに行きたかったのだが、時間が取れず今日になってしまった。
山上にある畑は風の影響を受けやすく、強風が吹き抜けることがままあるので心配していたが、大きな被害は無くとりあえずホッとした。
ただ、雨の後には必ずと言っていいほど芝のような雑草が一気に伸びてきて、これがまったく始末に困るのだ。
雑草を一株ずつ手で抜くのも手間が掛かる過ぎるので、これから寒くなってくれば自然と枯れてしまうだろうからと、しばらく放置することにした。
まずは、強風でブロッコリーの苗が何本か倒れかけていたので、支柱を立て直して紐で結び直してやった。
ダイコンとカブも再度間引きをして、伸びてきたダイコンの土寄せもしてきた。
もう収穫も終わりかだと思っていたシシトウが思いがけずけっこう出来ていたので、これも収穫。
一気に寒くなったせいで畑の周りには花が見られなくなってきたが、キク科のノコンギクやオニタビラコ、ノハラアザミなどがかろうじて咲いていた。
セイタカアワダチソウの小さな花にはアブやチャバネセセリが留まり、盛んに蜜を吸っている。チャバネセセリの頭や背中にはたくさんの花粉が付着していた。
果実を付けた樹木や草も多く、ミカンやユズ、カキ、キンカンなど栽培しているものの他にも、クヌギ、コナラ、マユミ、マメガキ、サルトリイバラ、カラスウリ、キヅタ、ヤマハゼ、など自然の果実・種子も見られた。
ヤマノイモのムカゴは一昨日の台風の風で地面に落ちてしまっているものが多く、ムカゴ採りならぬムカゴ拾いになってしまった。
帰りがけに、寒さで動きが鈍くなった大きなヒキガエルと小さなアオダイショウを見つけた。
すでに両者ともに冬眠の準備に入っているのか、急いで逃げる様子も無く、動きがとてもスローモーで笑えた。
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セイタカアワダチソウの蜜を吸うイチモンジセセリ … 自然観察・WanderVogel ― 2017/10/25
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セイタカアワダチソウの蜜を吸うイチモンジセセリ。
昨日のblogではチャバネセセリと書いたが、こうして写真を見直してみるとどうもイチモンジセセリのようだ。
毛が多くて地味な姿は「蛾」のようにも見えるが、れっきとした「蝶」の仲間(セセリチョウ科)なのだ。
セイタカアワダチソウの小さな花に留まり、一生懸命に蜜を吸うイチモンジセセリ。
頭や背中にはたくさんの花粉が付着しているのが見える。
花はとても小さいので1つの花でどれほどの蜜が吸えるのかは解らないが、接写で写真を撮られていることなどまったくお構いなしに、小さな花の奥深くに長い口を差し込み、一心不乱に蜜を吸っていた。
幼虫の食草がイネ科(イネやススキなど)やカヤツリグサ科であることから、里山では見かける機会が一番多いセセリチョウなのではないかと思う。
イネの葉を食べてしまうことから、農家の人には害虫として嫌われているとか。
英語圏では「Rice skipper」と呼ばれている。動きはまさしく「skipper:飛び撥ねる」という感じだ。
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セイタカアワダチソウの蜜を吸うイチモンジセセリ。
昨日のblogではチャバネセセリと書いたが、こうして写真を見直してみるとどうもイチモンジセセリのようだ。
毛が多くて地味な姿は「蛾」のようにも見えるが、れっきとした「蝶」の仲間(セセリチョウ科)なのだ。
セイタカアワダチソウの小さな花に留まり、一生懸命に蜜を吸うイチモンジセセリ。
頭や背中にはたくさんの花粉が付着しているのが見える。
花はとても小さいので1つの花でどれほどの蜜が吸えるのかは解らないが、接写で写真を撮られていることなどまったくお構いなしに、小さな花の奥深くに長い口を差し込み、一心不乱に蜜を吸っていた。
幼虫の食草がイネ科(イネやススキなど)やカヤツリグサ科であることから、里山では見かける機会が一番多いセセリチョウなのではないかと思う。
イネの葉を食べてしまうことから、農家の人には害虫として嫌われているとか。
英語圏では「Rice skipper」と呼ばれている。動きはまさしく「skipper:飛び撥ねる」という感じだ。
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畑脇にひっそりと咲いていたウシハコベの花 … 自然観察・WanderVogel ― 2017/10/26
トレッキング中の充電について … Nepal Trekking・WanderVogel ― 2017/10/27
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ヒマラヤ・クーンブエリアでのトレッキング、山小屋での充電はうまく出来るのだろうか?と思い立ち、現地エージェント(ヒマラヤン アクティビティーズ)に問合せをしていた。
すぐに折り返し連絡が入ったが、要約すると下記のような内容だった。
「クーンブエリア内のトレッキングルート上では、ほぼすべてのロッジで充電は可能。どこも有料になるが、値段は標高によって異なる。
低地では1時間200ルピーなど時間単位での料金となることが多く、高地では充電完了まで500ルピー、というような感じとなることが多い。
(値段はロッジによっても異なる)
電気が引かれているのは(クーンブ地方で一番大きな村の)ナムチェまでで、それ以降は太陽光発電となる。
太陽光発電の場所では節電のため、日照中は充電不可(電気も使えないところが多い)となり、充電できるのは、日没後~夜明けまでに限定されるところがほとんど。
ロッジの個室室内にはコンセントはないので、充電したい機器をフロントやスタッフルームに預けて、共用コンセントから(一晩かけて)充電してもらうことになる。」
現代の山行において、山に持って行くものの中で充電が必要となる電子機器はスマホやカメラなどたくさんある。心配性の僕としては今回モバイルバッテリーを持って行くことを検討した。
netなどでいろいろ検索してみた結果「Anker PowerCore 20100」というバッテリーと「Anker 24W 2ポートUSB急速充電器」を買って持って行くことにした。
バッテリー本体の大きさは、約166mm x 58mm x 22mmで、重さは356gとザックに入れて持ち運ぶにはそれほど大きなものでもないかな、というのが第一印象だ。
ただし、日本で日常的に使うような大きさではないな。
表示0からフル充電するまでの時間についてははっきりとは解らないが、4つあるランプのうち2つ点灯の状態からフル充電までは約6時間半かかった。
なので、100V以上のコンセントからなら一晩(12h)あればフル充電が可能なのだろうが、太陽光発電の蓄電池からの充電の場合はどうなんだろうか?
僕の使っているiPhone5Sのバッテリー容量は1,560mAh程度なので、このモバイルバッテリー(20,100mAh)で充電すると、単純に割り算して12回程度充電出来そうな気がするのだが、どうもそううまくはいかないらしい。
確かにモバイルバッテリーの(表記)定格容量は20,100mAhと書かれているが、充電する際に電圧変換ロス等があり、(一般的に)モバイルバッテリーの場合、表記容量の6割~7割が実行容量(充電出来る容量)と考えた方が正しいのだそうだ。
とすると、「Anker PowerCore 20100」の実効容量は、12,000mAh~14,000mAhの間くらいということになるのか? iPhone5Sに充電することを考えると、8回~9回が限界ということのようだ。
Anker PowerCoreはバッテリー駆動である分、全域1A/5Vの急速充電ではなく、0.7~0.8A/5V程度の通常充電で充電を行なうようだ。なので、iPhone5Sへのフル充電時間はAC-USB(約2時間半)よりも若干長く、3時間ちょっとかかる。と書いてある記事を見かけたが、充電の早さ的には何の問題もないレベルだろう。
また、USBの出力制御については、満充電による電流の低下を検知してから、3分後に出力を停止するのだそうだ。
その他、持って行く機器類のバッテリーについては、FUJIFILM X10のバッテリー(NP-50)は940mAh、OLYMPUS Toughのバッテリー(Li-50B)は925mAh、GoPro5で使われているバッテリーはちょっと大きくて1,220mAhだが、iPhone5Sに比べると少ない容量だ。
今回、ナムチェ村を発って、またナムチェに戻ってくるまでの11~12日間が「太陽光発電」の村、ということになろう。このモバイルバッテリー(20,100mAh)1台だけで全てをまかない切ることは難しいだろうな。
またその間は連日(部屋の中でも)氷点下の中での活動となるため、低温度環境でのバッテリーの消耗というのにも考慮する必要がある。各バッテリー消費は通常以上に早いだろう。
う〜ん、もう1台持っていくべきか? 悩むところだな。
なお、このモバイルバッテリー本体の持ち運びに関しては、テロ対策のため飛行機内の預け荷物に入れるのはNGで、手荷物としての持ち込みはOKということのようだ。
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ヒマラヤ・クーンブエリアでのトレッキング、山小屋での充電はうまく出来るのだろうか?と思い立ち、現地エージェント(ヒマラヤン アクティビティーズ)に問合せをしていた。
すぐに折り返し連絡が入ったが、要約すると下記のような内容だった。
「クーンブエリア内のトレッキングルート上では、ほぼすべてのロッジで充電は可能。どこも有料になるが、値段は標高によって異なる。
低地では1時間200ルピーなど時間単位での料金となることが多く、高地では充電完了まで500ルピー、というような感じとなることが多い。
(値段はロッジによっても異なる)
電気が引かれているのは(クーンブ地方で一番大きな村の)ナムチェまでで、それ以降は太陽光発電となる。
太陽光発電の場所では節電のため、日照中は充電不可(電気も使えないところが多い)となり、充電できるのは、日没後~夜明けまでに限定されるところがほとんど。
ロッジの個室室内にはコンセントはないので、充電したい機器をフロントやスタッフルームに預けて、共用コンセントから(一晩かけて)充電してもらうことになる。」
現代の山行において、山に持って行くものの中で充電が必要となる電子機器はスマホやカメラなどたくさんある。心配性の僕としては今回モバイルバッテリーを持って行くことを検討した。
netなどでいろいろ検索してみた結果「Anker PowerCore 20100」というバッテリーと「Anker 24W 2ポートUSB急速充電器」を買って持って行くことにした。
バッテリー本体の大きさは、約166mm x 58mm x 22mmで、重さは356gとザックに入れて持ち運ぶにはそれほど大きなものでもないかな、というのが第一印象だ。
ただし、日本で日常的に使うような大きさではないな。
表示0からフル充電するまでの時間についてははっきりとは解らないが、4つあるランプのうち2つ点灯の状態からフル充電までは約6時間半かかった。
なので、100V以上のコンセントからなら一晩(12h)あればフル充電が可能なのだろうが、太陽光発電の蓄電池からの充電の場合はどうなんだろうか?
僕の使っているiPhone5Sのバッテリー容量は1,560mAh程度なので、このモバイルバッテリー(20,100mAh)で充電すると、単純に割り算して12回程度充電出来そうな気がするのだが、どうもそううまくはいかないらしい。
確かにモバイルバッテリーの(表記)定格容量は20,100mAhと書かれているが、充電する際に電圧変換ロス等があり、(一般的に)モバイルバッテリーの場合、表記容量の6割~7割が実行容量(充電出来る容量)と考えた方が正しいのだそうだ。
とすると、「Anker PowerCore 20100」の実効容量は、12,000mAh~14,000mAhの間くらいということになるのか? iPhone5Sに充電することを考えると、8回~9回が限界ということのようだ。
Anker PowerCoreはバッテリー駆動である分、全域1A/5Vの急速充電ではなく、0.7~0.8A/5V程度の通常充電で充電を行なうようだ。なので、iPhone5Sへのフル充電時間はAC-USB(約2時間半)よりも若干長く、3時間ちょっとかかる。と書いてある記事を見かけたが、充電の早さ的には何の問題もないレベルだろう。
また、USBの出力制御については、満充電による電流の低下を検知してから、3分後に出力を停止するのだそうだ。
その他、持って行く機器類のバッテリーについては、FUJIFILM X10のバッテリー(NP-50)は940mAh、OLYMPUS Toughのバッテリー(Li-50B)は925mAh、GoPro5で使われているバッテリーはちょっと大きくて1,220mAhだが、iPhone5Sに比べると少ない容量だ。
今回、ナムチェ村を発って、またナムチェに戻ってくるまでの11~12日間が「太陽光発電」の村、ということになろう。このモバイルバッテリー(20,100mAh)1台だけで全てをまかない切ることは難しいだろうな。
またその間は連日(部屋の中でも)氷点下の中での活動となるため、低温度環境でのバッテリーの消耗というのにも考慮する必要がある。各バッテリー消費は通常以上に早いだろう。
う〜ん、もう1台持っていくべきか? 悩むところだな。
なお、このモバイルバッテリー本体の持ち運びに関しては、テロ対策のため飛行機内の預け荷物に入れるのはNGで、手荷物としての持ち込みはOKということのようだ。
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自然観察の森・林内で見かけたハデな色のクサギの実 … 自然観察・WanderVogel ― 2017/10/28
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近くにある自然観察の森で来月行なう自然観察の下見に行って来た。
林内はこの時期、花や実を付けている樹木や草本は案外少なくて、自然観察と言っても少し華やかさに欠けるのだが、それでも話の種になりそうなものをいくつかピックアップしてきた。
朝晩の気温差がまだ少ない街なかの自然公園では、紅葉/黄葉してきているといっても、あまりきれいなものではない。どちらかといえば茶色く冬色に枯れている、という感じだ。
かろうじて色のある実を付けていた樹木としては、写真のクサギやガマズミ、マユミ、ノブドウ、コマユミといったところか。草本でも色のある実はせいぜいトキリマメとカラスウリぐらいなものだ。
地味なところでは、メタセコイヤやトベラ、コクサギ、トウネズミモチ、キヅタ、アオキ、ハゼノキ、アカマツ、ヘクソカズラにアカネの実、ヤブマメ、スズメウリなんていう感じで、いま一つパッとしないものが多い。
ひっつき虫として面白い話しの題材になるヌスビトハギやセンダングサ、ダイコンソウ、キンミズヒキ、チヂミザサ、チカラシバ、などの種子もすでに良い感じに枯れてしまっていて、この台風で飛び散っていてあまり残っていない。
もちろん鳥も動物も虫もあまり目に付かない。
(実際のところ、タイワンリスとガビチョウの鳴き声だけはよく響き渡っていたのだが、、、本人には申し訳ないが「スタークラス」の動物ではないからなぁ・・・)
とはいっても、学生にとってはせっかくの「自然観察会」、 今、目に入るものだけで面白い話を組立てようか。
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近くにある自然観察の森で来月行なう自然観察の下見に行って来た。
林内はこの時期、花や実を付けている樹木や草本は案外少なくて、自然観察と言っても少し華やかさに欠けるのだが、それでも話の種になりそうなものをいくつかピックアップしてきた。
朝晩の気温差がまだ少ない街なかの自然公園では、紅葉/黄葉してきているといっても、あまりきれいなものではない。どちらかといえば茶色く冬色に枯れている、という感じだ。
かろうじて色のある実を付けていた樹木としては、写真のクサギやガマズミ、マユミ、ノブドウ、コマユミといったところか。草本でも色のある実はせいぜいトキリマメとカラスウリぐらいなものだ。
地味なところでは、メタセコイヤやトベラ、コクサギ、トウネズミモチ、キヅタ、アオキ、ハゼノキ、アカマツ、ヘクソカズラにアカネの実、ヤブマメ、スズメウリなんていう感じで、いま一つパッとしないものが多い。
ひっつき虫として面白い話しの題材になるヌスビトハギやセンダングサ、ダイコンソウ、キンミズヒキ、チヂミザサ、チカラシバ、などの種子もすでに良い感じに枯れてしまっていて、この台風で飛び散っていてあまり残っていない。
もちろん鳥も動物も虫もあまり目に付かない。
(実際のところ、タイワンリスとガビチョウの鳴き声だけはよく響き渡っていたのだが、、、本人には申し訳ないが「スタークラス」の動物ではないからなぁ・・・)
とはいっても、学生にとってはせっかくの「自然観察会」、 今、目に入るものだけで面白い話を組立てようか。
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だいぶ食べられてしまっていたアカネの実 … 自然観察・WanderVogel ― 2017/10/30
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先日下見をした自然観察の森で見かけたアカネの実、黒い実は目立つのですでにだいぶ鳥たちに食べられてしまっている。
どんな鳥が食べに来ているのかは判然としないが、たぶんヒヨドリとかメジロとかがついばみにやって来ているのだろうと想像する。
果実はまん丸い形をした液果で、中に種子がひとつ入っている。秋も終わりのこの頃にだんだんと黒く熟していって、冬には地上部はほとんど枯れてしまう。
花は8月から9月にかけて写真のこの実の数分だけたくさん咲くのだが、淡い黄緑色の小さな花なので、気に留めていないとほとんど気が付かずに通り過ぎてしまうほど目立たない存在だ。
ツル(茎)の断面は四角で角ばっていて、茎も葉柄も触ると細かな逆さトゲが指に引っ掛かるのが解る。アカネはそのトゲを活かして他の植物に巻き付き、勢力を伸ばしていく。
地下茎(根)が赤い色をしていることから「赤根・茜・アカネ」と呼ばれるようになった。
赤い根は平安の昔から染料として使われてきていて、いわゆる「茜色・あかねいろ」の語源となったツル性の植物だ。
その鮮やかな紅い色は、「茜さす・あかねさす」と表現されるように、明るさを強調する枕詞として、平安時代から多くの和歌に読まれてきた。
日本人の持つこまやかな情感を表すもののひとつだ。
昨年の暮れに歩いたネパールヒマラヤ山中の村でも、これとまったく同じようなアカネを見つけ、親しみを感じたことを思い出した。
ネパールのアカネ:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2017/01/12/
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先日下見をした自然観察の森で見かけたアカネの実、黒い実は目立つのですでにだいぶ鳥たちに食べられてしまっている。
どんな鳥が食べに来ているのかは判然としないが、たぶんヒヨドリとかメジロとかがついばみにやって来ているのだろうと想像する。
果実はまん丸い形をした液果で、中に種子がひとつ入っている。秋も終わりのこの頃にだんだんと黒く熟していって、冬には地上部はほとんど枯れてしまう。
花は8月から9月にかけて写真のこの実の数分だけたくさん咲くのだが、淡い黄緑色の小さな花なので、気に留めていないとほとんど気が付かずに通り過ぎてしまうほど目立たない存在だ。
ツル(茎)の断面は四角で角ばっていて、茎も葉柄も触ると細かな逆さトゲが指に引っ掛かるのが解る。アカネはそのトゲを活かして他の植物に巻き付き、勢力を伸ばしていく。
地下茎(根)が赤い色をしていることから「赤根・茜・アカネ」と呼ばれるようになった。
赤い根は平安の昔から染料として使われてきていて、いわゆる「茜色・あかねいろ」の語源となったツル性の植物だ。
その鮮やかな紅い色は、「茜さす・あかねさす」と表現されるように、明るさを強調する枕詞として、平安時代から多くの和歌に読まれてきた。
日本人の持つこまやかな情感を表すもののひとつだ。
昨年の暮れに歩いたネパールヒマラヤ山中の村でも、これとまったく同じようなアカネを見つけ、親しみを感じたことを思い出した。
ネパールのアカネ:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2017/01/12/
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雑草扱いだが花は可愛らしいイヌホウズキ … 自然観察・WanderVogel ― 2017/10/31
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自然観察の森で咲いていたイヌホウズキの花。
雑草扱いの草花だが、花の少ないこの時期にはよく目立っていた。
イヌホウズキには何種類かあり見分けは難しいが、一般的な観察会ではあまり細かいところまでは分類して話さないことが多い。
世界中に分布すると言われているが、日本には史前に入ってきた「帰化植物」の扱いをされている。
道路脇の植込みや庭先に普通に生えている(はびこっている?)ので雑草扱いされている。
在来種のテリミノホウズキや最近帰化したアメリカイヌホウズキ、オオイヌホウズキなど似たようなものが何種類かあります。
黒い実がつくと解りやすいというが、花の状態ではなかなか区別が微妙のようです。
写真のイヌホウズキも、ひょっとするとアメリカイヌホウズキなのかもしれませんね。
名前に「イヌ」とつく名前の由来について、いろいろなHP上で書かれていますが、「多摩丘陵の植物と里山の研究室」というHPが解りやすかったので、ちょっとお借りしてみると、
” しばしば「イヌ」は「犬」で、役に立たないことからの命名であるという説明がなされますが、犬は古い時代から狩猟や牧羊などで使われていた有用動物であったことから疑問があります。草姿などがホオズキに似ていて、果実に赤い袋をつけないので「似て非なるもの」の「非(イナ)」から「イヌ」に転訛したものではないか。” と、まとめられていてそういう説明のほうが説得力あるよなぁ、と妙に納得してしまった。
山野を見回してみると、植物の名前に、イヌとかカラスだとか、スズメ、キツネ、タヌキ、クマ、サルなど動物や鳥,魚などの名前が付いたものがけっこう多くあるものです。
…
自然観察の森で咲いていたイヌホウズキの花。
雑草扱いの草花だが、花の少ないこの時期にはよく目立っていた。
イヌホウズキには何種類かあり見分けは難しいが、一般的な観察会ではあまり細かいところまでは分類して話さないことが多い。
世界中に分布すると言われているが、日本には史前に入ってきた「帰化植物」の扱いをされている。
道路脇の植込みや庭先に普通に生えている(はびこっている?)ので雑草扱いされている。
在来種のテリミノホウズキや最近帰化したアメリカイヌホウズキ、オオイヌホウズキなど似たようなものが何種類かあります。
黒い実がつくと解りやすいというが、花の状態ではなかなか区別が微妙のようです。
写真のイヌホウズキも、ひょっとするとアメリカイヌホウズキなのかもしれませんね。
名前に「イヌ」とつく名前の由来について、いろいろなHP上で書かれていますが、「多摩丘陵の植物と里山の研究室」というHPが解りやすかったので、ちょっとお借りしてみると、
” しばしば「イヌ」は「犬」で、役に立たないことからの命名であるという説明がなされますが、犬は古い時代から狩猟や牧羊などで使われていた有用動物であったことから疑問があります。草姿などがホオズキに似ていて、果実に赤い袋をつけないので「似て非なるもの」の「非(イナ)」から「イヌ」に転訛したものではないか。” と、まとめられていてそういう説明のほうが説得力あるよなぁ、と妙に納得してしまった。
山野を見回してみると、植物の名前に、イヌとかカラスだとか、スズメ、キツネ、タヌキ、クマ、サルなど動物や鳥,魚などの名前が付いたものがけっこう多くあるものです。
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