生田緑地と川崎市立日本民家園を歩く … 自然観察/ヘリテージ・WanderVogel2014/12/19

日本民家園と生田緑地
- -
調べ物があったので、民家の野外博物館としてはトップクラスの内容と棟数を誇る「川崎市立日本民家園」に出掛けてきた。

日本民家園は、JR登戸駅あるいは小田急線向ケ丘遊園から少し歩いたところにある生田緑地の中にあり、周りには伝統工芸館やバラ園、岡本太郎美術館、自然科学博物館などの施設が点在している。

生田緑地は春、夏、秋とそれぞれの季節に応じた楽しみ方が出来る「里山」の風情を残した緑地帯になっているが、この時期もなかなか捨て難いものがあります。

木々の葉はあらかた落ちてしまっていて、冬芽の観察にはうってつけです。また、生い茂る葉で隠れていた枝が見通せるので、たくさんの野鳥を見ることもできます。

植えられている木々は「里山」で見られる樹種ばかりですが、それらをバックにした茅葺き屋根の景色もなかなか郷愁を誘って、「絵」になりますね。
コナラ、クヌギ、アベマキ、ハンノキ、イヌシデといった落葉樹の高木に、カシやアオキといった常緑樹が混じって、里山らしさを見せてくれています。

この季節、ほとんどの木の葉は紅葉を通り越して、茶色くカサカサになった葉っぱを地面に落としています。
その中でもわずかに色を残しているのが、真っ赤に色付いたまま枯葉になったイロハモミジやヤマハゼの葉、ピンクがかった赤の色が鮮やかなメグスリノキの葉です。

紅いサヤから黒い種子を飛び出させてた妙な形のゴンズイの実もありました。


生田緑地と園内を足早に廻って、岐阜県白川村長瀬にあった旧山下家住宅の調査報告書と、「民家は何の木で出来ているのか」という民家園蔵書の本、園内の民家ガイドブックなどを買って帰って来ました。

アクセスカウンター