冬芽/種子観察・ハンノキの果穂と種 … 自然観察・WanderVogel2014/12/28

ハンノキの果穂と種
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冬の山を歩くといろいろなものを見つけることが出来る。

神奈川県の山や里山でわりと良く見かけるハンノキ。

丹沢などでは水源涵養林(かんようりん)の植林で、ハンノキやオオバヤシャブシといったカバノキ科の樹木が良く植えられています。
渓流釣りでの沢歩きでは、シデザクラやカエデ、サワグルミなどに混じって毎回目にする馴染みの木です。

写真に写っている小さな松ぼっくり状の実がハンノキの果穂です。
その周りにパラパラと散らばっている小さな平べったいものが果穂の隙間から飛び散ったハンノキの種になります。
細長い実のようなものはハンノキの雄花序のつぼみです。
つぼみの方は、風で折れて落ちてきたのでしょうね。

ハンノキは雌雄同株ですので、この時期には乾いた果穂と雄花序のつぼみが一緒に枝先についています。

ハンノキの小さな種は風に吹かれて遠くに飛んで行くように枝先で弾けて種を蒔きますが、山では川沿いに生えているのを利用して、川に落ちた種を流れに乗せて遠くに運びます。


写真中央左端に、茶色い羽根のような形に根元に丸い実の付いたものが写り込んでいますが、これはクマシデの翼果だと思います。
シデの仲間にはクマシデ、イヌシデ、アカシデとありますが、これはその形状からたぶんクマシデ。

クマシデの果穂は(ビールの原料でおなじみの)ホップのような形をしています。
それがバラバラになって風に舞って落ちてきます。これはその一片です。

こうしていろいろな植物の種の撒き方・子孫のつなぎ方の進化を見ていくと、それぞれの植物の持つ生き残っていくための生存戦略の巧みさ、神秘的とも言える適応能力には脱帽するしかありません。


では、我々 人間はどうなの?
現生する全ての人種を含む現生人類は、ヒト科ヒト亜科ヒト属のホモ・サピエンスただ一種だけが、長い長い環境の変化や様々な生存競争に打ち勝ち、今に生き残ってきたと言います。

人間(ホモ・サピエンス)は自分たちの種(遺伝子)を残すために、いったいどういう生存戦略を編み出したのだろうか?、選択をしたのだろうか?


強いものも弱いものも、健康で健全な身体を持つものも何かしらハンデを持つものも、様々な肌の色・様々な髪の色・様々な目の色、、そういう多様性の全てが一緒に存在することを武器にして、地球上での(自然界での)生き残りをかけ進化してきたのだろうな、と、そんな気もする。

人間は自らの種を後世に残すために、個体(個人個人)としての進化よりも、多様な遺伝子が存在出来るような「社会性」の確立をその生存戦略として選択したということか!

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